ココヤシの葉で作ろう!(ギルバート諸島、ノヌーティ環礁、オノトア環礁。)

 ブログをご覧の皆さん、こんにちは。前回に引き続き編み物に関する映像を紹介していきたいと思います。今回は、ノヌーティ環礁(Atoll Nonouti)とオノトア環礁(Atoll Onotoa)で撮影されたE820「床むしろ編み」、E815「ココヤシの葉の団扇編み」、E814「ココヤシの葉の団扇編み」です。E815とE814は、日本語タイトルは同じですが、ドイツ語タイトルは若干違います。フィールドは、どちらもギルバート諸島を構成する、環状のサンゴ礁。そして、今回の材料のメインとなるのは、またしてもココヤシの葉です。



(画像1)E0820 01:22
 久々のカラー映像です。しばらく白黒の映像を見ていると、急に飛び込んでくる鮮やかな色に対して眩しさのようなものを覚えることを、初めて知りました。画像1は、床むしろの材料となるココヤシの小葉部分を引きはがしている様子です。それにしても、ココヤシの葉自体がかなり大きいですね。この葉一枚丸ごと使って作る編み物も、結構な大きさになります。


(画像2)E0820 03:24



 前回のむしろ編みとは違って、隣り合う葉はつながったまま編みこまれていきます。画像2だけでは分かりづらいですが、実はココヤシの葉を引きはがした後、生えていた時点と同じ位置関係になるように並べたものが二枚重なっており、葉の形や特性をそのまま活かして作業する様子はとても新鮮。更に、作業している女性の熟達した編み作業は、かなり見ごたえがあります。ちなみに、利用している姿は撮影されていなかったのですが、鮮やかな緑色からなる完成した床むしろは、半分に切ったピーマンに少し似ていました。


(画像3)E0815 04:19
 画像3はE0820「床むしろ編み」と同じように、葉を曲げながら編んで作る団扇です。大きさはかなり小さいですが、編み方やオノトア環礁で撮影されたということ、同じココヤシの葉を使って作るという共通点があります。でも、同じココヤシでも、葉の形や質感がかなり違う印象。きっと、ココヤシの葉先の部分で作っているからなのかもしれません。


(画像4)E0814 04:13
 同じ団扇でも、ノヌーティ環礁で作られたものは、葉がまっすぐで、形も四角にちかいですね。ココヤシの小葉を引きはがし、同じ数にそろえたものを互いに交差させて作ったシンプルなものですが、これだけで団扇ができてしまうココヤシの木は、本当に便利そう。E815に比べて、ココヤシの葉は、きちんと成長しているものを使っているようです。



 今回は、これで終わりになります。いかがだったでしょうか。食べ物に続いて、編み物にまで登場した万能植物ココヤシですが、今後もたびたび登場します。オセアニア、特に島々での生活では欠かせないもののようですね。編み物に関しては分からない部分も多く、調べながらの紹介だったので分かりづらい部分もあったかと思いますが、より詳しく知りたいという方は、是非紹介したECフィルムを参照していただければと思います。次回も編み物関連ですが、少しずつ衣服や布に移っていく予定です。興味を持っていただけましたら、引き続きそちらもご覧ください。
(映像の百科事典 エンサイクロペディア・シネマトグラフィカhttp://ecfilm.net/filmlist/digital 

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